陳恭はびっくりした。なんとなく吐いた事が、李通に大きな影響を与えた事を。
昔から李通はそうであった。なにげ無く人が言った事に影響され、自らを試しは失敗し再び成功するまでなにがあろうとやり抜いた。
「俺もこのまま、生きて終るのも嫌だと思ってたとこだ、この際行ける所までやんないか?」
「…、ホントに言ってんのか?」
少し陳恭は戸惑っていた
「頼むぜ兄弟!お前しかいないんだ」
「…、わかったよ。言いだしっぺだからな!この陳恭に任せな!」
「よし!野郎どもこの李通、天下に名を轟かせる時がきた!!!」
「おぉ〜!!!」「兄貴〜」
李通の旗揚げの時である。