外伝一:赤鬼の慟哭

あとがき


 実は今回の長編作品を描くにあたり、得意技wである伏線のネタばらし方法を外伝にして表現したいと最初から思っていました。その第一作目は、最初に登場した彼と主人公の出会いの物語です。
 本流ではありませんので、余計なものは極力外し、この作品だけでも独立して楽しめるようにしたいと思いました。

 改めて読んでみましたが、少し大雑把過ぎたかな?と反省しています。
 例えば、第一項で長生と少年が初めて知り合う場面、第三項で敵の使者が伝言を伝えに来た場面などは、もう少し丁寧に書いても良かったかな?という気がしています。まだまだ勉強不足ですね。

 物語に関しては外伝に限り、本流の主人公はあくまでも脇役とし、今回の主人公は長生です。もちろん本流の主人公の若かりし頃のキャラも当然光らせていますが、それだけではなくこれから本流でも活躍するであろう、文遠・公明といった面々にも個性を持たせたつもりです。
 本流ではあのお方との対決の真っ最中にこの様な外伝を発表し、心外に思われる方もいるかも知れませんが、このタイミングでどうしても出したかったのは、張遼と関羽の再開のシーンがあったからです。
 またこの話を読んで、第一章あたりを読み直すと、また新しい発見があるかも知れませんよ。

 次回はもちろん、本流に戻ります。そこで一旦休憩を挟もうと考えています。何せここまで走り続けたものですから…。
 なお、外伝の方もこれで終わらず定期的に出していきたいと思っています。まだまだ語り足りないあの話やこの話…最初から読まれている皆さんには簡単に想像できることでしょう。


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