次の日から次々に農民などを吸収し、五千ほどの集団にいつのまにかなっていた 。正規の軍とも言える、昔から戦ってきた者は千ぐらいなもので、ほとんどが農民などの民の集まりだった。今日も近くの村で略奪と兵集めをしていると、「近 くに軍勢が現れ、我が軍と戦いが始まっている」との報告があった。直ぐ様救援 に向かった。
駆けつけると、我が軍を中央から裂き次々に薙ぎ倒すのが遠目からわかった。
直ぐ様近づくと、名乗りをあげていた。
「我が名は李通!字を文達!!!我に相手するものは居るか!」
李通…、李性を名乗る者には興味がわいた。この前の李圭とやらは違うだろうが、こいつは…
「我が名を陳到!私が相手いたす!」
つい反応し出た言葉は、周りを唖然とさせ皆私に視線を向けた。
そう私は陳到!その目に焼き付けろ、とでも言いたかったがまずはこの李通とやらを倒してからだ。
「えっ…?待てよニィ!!!俺だよ!陳恭だよ!」
私はその言葉に全身が反応した。
「陳恭…、まさか我が弟がいるわけであるまい!李通とやら勝負!!!」
李通めがけ一直線に向かった所ででた"陳恭"と言う言葉…。だか私にはすでに意味のない言葉である!そういい聞かせそのまま李通に向かった。李通は私が突きだした槍を受け止め、直ぐ様反応してきた。まさにこれこそ私の求めていた相手
、なかなか思うように李通に当たらない。だんだん李通の槍が早く見えてきた、風斬るような槍が耳をかすめ、その音は私に恐怖を与える。ここで負けるわけにはいかないのだ、私は直ぐ様受け流し槍を突き出す、李通は受け止めここで私に
向かい問掛けてきた。