「あなたのような武人が、賊の手下になっているのだ!」

李通は攻撃を止め、陳到に問いかけた

「未だに齢二十歳を過ぎないが、この蒼天が崩れる時新たなる英雄が生まれる、その英雄に使えるためには賊になってでも名を上げ、配下になる必要がある。またその我が主君と戦うまで私はなんにでもなろう!」

「陳到!お前は…」

李通が再び問掛けようとした時

「逃げろ〜!呉鄭殿が"孫堅"なるものにやられた!!逃げろ!逃げろ〜」

いつの間にか李通と陳到を囲む人はバラバラになっていった

「李通とやら、また会う時を楽しみにいたす!」

「待てよニィ!」

陳恭は追い掛けたが、頭である呉鄭が殺られ逃げる者や、追撃する者に紛れ陳到は去っていった

「帰るぞ陳恭」

李通は陳到に会い、少しずつ自分の考えが変わっていくのがわかった…


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