「今こそ黄天の時代!今や蒼天など形だけ、我が黄巾の子らよ!自らが天を立ち上げい!!!」
呉露の配下は、残党や各地の黄巾賊が集まり五千の大集団になっていた
「これは…、今更逃げることはできん!全軍敵を壊滅せい!!!」
対する周曄の軍は、二千足らずであり、未だに経験不足の兵達は臆していた
「なぜ進まん!行けい!!!進まぬ者は斬る!」
なんとか動いた兵は次々に殺られ、たんたんと黄巾賊は周曄に近づいた
「なんとゆうことだ…、なぜ賊などに負けるのだ!」
「周曄殿!」
李通がようやくたどり着いた
「おう李通!はよう敵を殺れぃ!!」
「………」
「どうしたのだ李通?」
李通はふとある若者の言葉を思い返した
「(この蒼天が崩れる時新たなる英雄が生まれる、その英雄に使えるためには賊になってでも名を上げ、配下になる必要がある。またその我が主君と戦うまで私はなんにでもなろう!)………」