彼はその後立派に成長し、一軍の総大将となっていた。
しかし…今回は少し厄介だな、太史慈って強え奴がいるらしい。
ま、そいつさえ倒しちまえばこっちのもんだがな。
周喩は
「孫策、君は総大将なんだ軽率な行 動は謹んでくれ」
とかいうしさ。俺は親父みたいに先頭で戦いたいのさ。
ま、言ってもも始まらないし、ちょっくら偵察にでも行くか!

見張りの兵にみつからず陣を抜け出し、馬で草原を駆ける彼。
へへっ、陣から抜け出す総大将もどうかと思うがな。じっとしてらんない性分なんでな。ごめんな周喩!

しばらく走り、茂みに敵将らしき男を発見した。
…お!強そうな敵将発見!

「名のある将とお見受け致す!手合わせ願いたい!」

ふっ…我ながらいい啖呵だ。
しかし男は冷静に受け答える。
「…常識知らずの若武者よ、汝は戦というものを知らぬようだな…」
な、何ぃ!?年近そうなのに偉そうに!
「ならば教えて貰おうではないか!」


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