それから半月もしないうちに…周喩の作戦が功を成し、敵陣営は総崩れとなった
…その時も孫策は先頭に立ち、あの男…太史慈を探していた。
太史慈が逃げると孫策は追っていった…。
幾重か走った後、太史慈は兵達の為に後詰めになり、草原に孫策と太史慈二人きりになった…
爽やかな風が吹き抜ける中、孫策は口を開いた
「なぁ、仲間にならないか?」
また爽やかな風が吹く…今度は太史慈が口を開く
「…型破りな御方だ。何故か私も貴方を気に入ってしまったようだ…。だか、わかってくれ…忠臣は二君に仕えぬのだ」
風で二人は悟った。戦うしかない…それがどんな結果になろうとも。


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