亮はそういうと炊事場の方へ足早に歩いていった。
「均君、あの人が君のお兄さんなの?」
戒が思い切って口を開いた。こういう失礼な問いは子供に言わせるが一番だと蘭は思っていた。
「そうですよ。兄は少し変わってますが、料理の腕は中々のものです」
「それはいいですね。いやぁここ何日もまともな食事を…」
ようやく口を開いた趙神を待っていたのは、蘭の握り拳だった。
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